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2010年2月

2010年2月23日 (火)

喋々喃々

小川糸さんの長編です。まだ今年は始まったばかりだけど、今年の一番かも。ヒロインは谷中でアンティーク着物店を営む栞です。毎年湯島天神に木鷽をもらいにいき、着物を愛し近隣のお友達を大切にして丁寧にお料理を作って暮らしています。その店に訪れた既婚男性の春一郎と恋に落ちるのです。もうワンシーンワンシーンが素敵すぎてうっとりしてしまいました。私も早速木鷽を授かりに行きましたが、残念ながら残っていませんでした。日頃知らず知らずのうちについた「嘘」を、天神さまの「まこと」に替えていただき、正しい幸運を招く意味があるそうです。毎年1月25日に木彫りの鷽の鳥を新しい鷽と取り替えるのが「鷽替え神事」です。1週間でなくなるそうなので、来年は早く行こうと思っています。

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2010年2月18日 (木)

赤い指

東野圭吾さんの本だから面白くない訳がないですが。ひきこもりの息子と痴呆の母と同居するどこにでもいるような平凡な夫婦が主人公です。息子が犯した殺人を発見するところからストーリーが始まり、どんどん引き込まれました。

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2010年2月17日 (水)

犬のうなじ

野中ともそさんの連作短編集です。それぞれの人たちが迎える人生の転機を描いています。NY在住の作者だから9.11への想いもそれぞれの主人公に語らせています。最初は切なくて読んでいるのがつらくなってきたけれど、「椰子がなくちゃ」「銀河を木の葉のボートで」「生きていけない」が好きでした。「銀河を」は山田詠美さんの『学問』より好きだったかも。野中ともそさんの優しい視点が好きです。例えば、NYにいる駐在員の妻たちのことを「おいしい店を食べ歩いてはブログに写真をのせるチュー妻」と揶揄しながらも羨んでいるような表現の仕方をされるので素敵です。

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2010年2月 1日 (月)

パラダイス・クローズド

汀こるものさんの小説を初めて読みました。メフィスト賞を受賞したミステリです。ネット用語が使われているのに違和感を感じる方もおられるようですが、普段ツイッターでご本人のつぶやきを拝見しているからか、テンポがある文体がとても心地よかったです。饒舌でユーモアがあってとても面白かったです。お魚の蘊蓄も楽しめました。

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