聖域
国会中継で田中眞紀子が麻生総理に「場所ふさぎ」と言って罵倒しているのを見て笑っていたのですが、その直後に篠田節子の『聖域』を読み出して、言葉の意味のすごさにちょっと身震いしてしまいました。コワすぎ。内容紹介を見ると未完の原稿「聖域」に魅せられた編集者が主人公でこの原稿に関わった者はみんな不幸になると警告されるのに作者を追い求めるというミステリータッチなことが書かれています。この未完の原稿が8世紀末の東北を舞台にした歴史小説でこれが恐ろしくって、でも目が離せなくなります。後で知ったのですが、この本ってオウム事件の前に書かれているのですね。古さを全く感じさせず、時代を先取りする感覚にびっくり。
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