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2009年1月

2009年1月31日 (土)

聖域

国会中継で田中眞紀子が麻生総理に「場所ふさぎ」と言って罵倒しているのを見て笑っていたのですが、その直後に篠田節子の『聖域』を読み出して、言葉の意味のすごさにちょっと身震いしてしまいました。コワすぎ。内容紹介を見ると未完の原稿「聖域」に魅せられた編集者が主人公でこの原稿に関わった者はみんな不幸になると警告されるのに作者を追い求めるというミステリータッチなことが書かれています。この未完の原稿が8世紀末の東北を舞台にした歴史小説でこれが恐ろしくって、でも目が離せなくなります。後で知ったのですが、この本ってオウム事件の前に書かれているのですね。古さを全く感じさせず、時代を先取りする感覚にびっくり。

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2009年1月28日 (水)

陰日向に咲く

ミリオンセラーを読んでなかったのですが、文庫化されたので読んでみました。劇団ひとりの文は初めて読んだらびっくりするかもしれませんが、私の場合は週刊文春の連載エッセイを読んでいるので、あー同じだと思いました。そのナンセンスな感じと独特の文体はやはり新しいと感じました。これは自分で演じるためのコントのネタなんでしょうか。不思議な魅力のある小説です。

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2009年1月27日 (火)

まほろ駅前多田便利軒

特に大きな事件が起こるでもなく、ラブストーリーでもなく、淡々と物語がすすんでゆくのに読者を引き込んで読ませる本ってなかなか巡りあえないと思います。私にとってこの本はその中の一冊でした。東京のはずれ、まほろ市で便利屋を営む多田のところに高校時代さして仲良くなかった行天が転がり込んできて2人でちょっとした事件を解決してゆくお話です。2人の過去もいろいろあったりするのですが、なんとも魅力的なキャラクター満載で楽しかったです。是非、番外編も読んでみたいし、シリーズ化してほしいなぁ。

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2009年1月26日 (月)

眠れぬ真珠

お友達に文庫本をもらったので読みました。今の私の状況にぴったりと言っていたので興味を持って読んだのですが、貞淑で真面目な彼女にこの小説のどこがぴったりだったんだろう?
ヒロインは45才で更年期の独身版画家の咲世子です。披露山の別荘をアトリエにしていて、その近くのカフェで17才年下の男性と知り合い、惹かれてゆきます。今はやりのアラフォー世代が束の間の現実逃避に合うのかな。確かに咲世子はかっこいいけど、不倫だとか三角関係とか私にはあまりぴんときませんでした。なんとなく結末は想像がついたのですが、泣いてしまいました。私の感受性もまだ錆び付いていない?この本、アラフォーの友人にあげようっと。

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2009年1月24日 (土)

ある日、アヒルバス

山本幸久のお仕事小説って面白くてはずれがないです。自分の仕事が好きでがんばっている人はそれだけでドラマになりますが、小説で読むと元気がもらえます。今回はバスガイドのお話でした。入社5年目の23才のデコこと高松秀子がヒロインです。まだまだ新人気分なのに、いきなり新入社員の教育係に任命されて、その上事件も解決したりして涙あり笑いありでとても楽しめました。いつもアイスのガリガリ君が出てくるのに今回はピノが出てきます。結構ピノ買ってるのに未だに願いのピノは出てきたことがありません。でもガリガリ君も当たりがでたことがないですが。『凸凹デイズ』で描かれていた広告代理店がちらっと出てきます。次回作も楽しみです。

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2009年1月18日 (日)

波打ち際の蛍

久しぶりに島本理生の透明感のある文章にしばし浸りました。またまたDV被害に遭ったヒロインが登場します。『大きな熊が来る前に、おやすみ』もそうでしたが、悲惨な暴力シーンもさらさら描かれていて読んでいて不快感を感じさせないのはとても文章を書くのが上手なんだろうなぁと思います。人を傷つけるのも癒すのも人なんだなぁと当たり前なことを思いつつ、経験がないので共感はできないのですが、外出中も続きが読みたくてそわそわしてしまうこの作家の小説は大好きです。

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2009年1月17日 (土)

純情ぴかれすく

中場利一の本、大好きです。しばらく忘れていたのですが、山崎努が書評に深夜ひとりでブーッと吹き出し笑い続けたと書いていて、早速読みました。山崎努氏は「はるばる来たぜ函館」の歌を「キャーラメルー拾たらハーコだけー♪」と替え歌で歌ったというくだりがツボにはまったらしいですが、私のツボは籐のイスに座ったお坊さんを見て「エマニュエル坊やかい、おうコラおう」(←かおるちゃんです)「なんでエマニュエル坊ややねん、エマニュエル夫人やろ」って言うところです。『岸和田少年愚連隊』の続編なのですが、もう最高。ナインティナインがチュンバと小鉄役をやった映画も大好きでした。中場利一ってずーっと矢部ちゃんのイメージだったのですが、最近写真を見て全然似てなくて当たり前だけどびっくりしました。あーでもしばらく、このシリーズ、ほとんど文庫化されているので読み続けてしまいそうです。映画ではカオルちゃん役がどうやら竹内力みたいですよぉ。

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2009年1月15日 (木)

ホテルジューシー

『シンデレラティース』のヒロインのサキの友人としてちらっと登場していたヒロがヒロインです。サキと同時期に夏休みのバイトを沖縄のホテルで働くことに決めた柿生浩美の沖縄での一夏の出来事が描かれています。途中何度かサキとのメールのやり取りがあり、サキが登場します。そしておいしそうでジャンクな沖縄料理がたくさん出てきます。ハワイでいつも食べてお家でもよく作るスパムス好きな私ですが沖縄でもスパムって日常的にお料理に使っているのには驚きました。もう何年沖縄に行ってないかな?行きたくなりました。

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2009年1月11日 (日)

シンデレラ・ティース

歯医者恐怖症の人のことをデンタルフォビアと言うそうです。坂木司の『シンデレラ・ティース』には歯科のトリビアがいっぱいです。大学生のヒロイン叶咲子はおじが勤務する歯科医院の受付に夏休みの間だけアルバイトをします。院長と歯科医2人、歯科技工士と歯科衛生士と受付業務の女性が勤務するやや大きめの歯科医院です。坂木司の小説らしくやはり色々な事件が起こり、引きこもり気味の技工士の四谷が事件の謎を解きます、そしてヒロインとのロマンスもあり、なかなか楽しかったです。しかも!今読んでいる途中の『ホテル・ジューシー』とリンクしていたので、びっくりでした。ちなみに私も元はデンタルフォビアだったのですが、今は近所にすごくいい歯医者さんを見つけ、コワくなくなりました♥

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2009年1月10日 (土)

さくら

西加奈子の『さくら』を読みました。話題になってからずいぶん経っていたけれど、今更ながらすごく良かったです。早く読めばよかった。泣けるって何かの書評で読んだので、少し敬遠してはいたのですが、後半近くまで笑える話でほんと楽しく読めました。最後はこれでもかって感じで辛くなりますが、とても素敵な家族小説でした。

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2009年1月 9日 (金)

黒いマナー

数々のマナーを酒井順子なりに解説した本です。おつきあい、年賀状、お受験、ハゲ、悪口、別れ、格差などなどいろいろなマナーを取り上げていますが、どれも正論でした。『負け犬の遠吠え』以降、毒舌なイメージがありましたが、とても上品で常識的で正しい人なんだなと思います。

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2009年1月 5日 (月)

あなたがパラダイス

毎年一年間で100冊以上本を読むことを目標にしているのですが、昨年は95冊でした。おしい。今年の一冊目は平安寿子の『あなたがパラダイス』でした。更年期の女性たちを描いた小説で三編に登場するヒロインは40代と50代の3人です。全員が沢田研二(ジュリー)のファンか、もしくはファンになるというところがキーワードです。なぜジュリーかというとジュリーのファン層が丁度更年期にさしかかっている年齢層だからだそうです。登場してくるジュリーのCDはみんな実在していて、「GREENBOY」のジャケットは本当にチーズの箱みたいになっているので驚きました。更年期の女性を応援する歌も歌っているらしいです。知らなかった。MENOPAUSEっていう曲がそうなのですが、英語で閉経という意味だそうです。年齢を重ねることがすてきなことと思えるような小説って大好きです。

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