めぐらし屋
堀江敏幸の本は教科書を読んでいるような気分になります。前に『いつか王子駅で』を読みかけて挫折したことがあるので、おそるおそる読み出したのですが、楽しく読めました。『めぐらし屋』をエアコンを消して、風通しの良い南向きのベランダに座って読みはじめたら、言葉が心にしみてくるようでとても快適でした。さすが大学教授、きれいな文章です。主人公の蕗子さんは40歳すぎの独身女性。父親の遺品の中に「めぐらし屋」というノートを見つけてこの奇妙な仕事を引き継ぐ話です。このお父さんの話も以前雑誌に連載されていたらしく、そちらも読んでみたくなりました。
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