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2007年8月

2007年8月19日 (日)

わたしのマトカ

片桐はいりのエッセイ集を読みました。初めてのエッセイとは思えないほどいいと書評に書いてあったので、最近出た『グアテマラの弟』より先に読もうと思い読みました。ユーモアたっぷりで楽しい文章でした。映画「かもめ食堂」の撮影のときに滞在したフィンランドでのことが書いてあります。はいりさんってとてもかわいらしくてちょっと乙女ちっくだったり男まさりに大胆だったりと魅力的な人柄なんですね。すっかりファンになりました。

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2007年8月18日 (土)

ぼくには数字が風景に見える

またまた素敵な本を見つけちゃいました。ダニエル・タメットの『ぼくには数字が風景に見える』です。今年のナンバーワンにしちゃいたいくらい素敵でした。ダニエルはアスペルガー症候群でサヴァン症候群でもあります。レインマンと同じサヴァン症候群なので数学と語学の天才です。私はテレビで彼の出演したドキュメンタリー番組、「ブレインマン」を見てから読んだのですが、もうその穏やかな人柄にやられちゃいました。円周率22500桁をお祈りの言葉のように優しくすてきな声で唱える様に魅了されました。彼の手記もユーモアたっぷりで穏やかで優しくて無邪気で純粋な人柄がよく現れていると思いました。ついでに眼鏡男子だし、生まれて初めてお会いして本にサインしてほしいと思いました。

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2007年8月17日 (金)

正義のミカタ

本多孝好は都会的ですてきな文章を書く人というイメージがありましたが、この本はちょっと違っていて驚きました。ど真ん中の青春小説なのです。大学に行った人にはこれを読んだらキャンパスの青春が蘇るはずです。どうなんでしょう、最近の大学はこんな泥臭くないのかな。少なくとも私の大学はこんなでした。あー懐かしい。いじめられっ子の蓮見亮太が大学に入って時分探しをする青春小説です。正義の味方研究部に無理矢理入部させられて今までいなかった親友や彼女を作って、でもしっかりと自分を見つめ直すストーリーです。読んだらとても元気がでました。厚い本だけど、絶対面白い!お勧めです。

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2007年8月15日 (水)

悪人

吉田修一の新刊を読みました。朝日新聞に連載された小説でしたが、すごくおもしろかったです。これを毎日少しずつ読むなんてイライラして耐えられないかも。冒頭のところで事件の結末と犯人も知らされています。でもすごい緊迫感で引き込まれていきます。かなり分厚い本なのですが一気読みできました。タイトルは悪人ですが悪人は犯人ではないみたいです。かなりこの殺人犯に感情移入してしまいました。読後まる一日、だれが一番悪人なんだろうって考えてしまいました。

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2007年8月10日 (金)

夜想

字が小さくてボリュームがあったので一瞬ひるみましたが貫井徳郎の小説にハズレはないと思い、読みはじめたら止まらなくなりました。ラブストーリーでもなく、ミステリーのようなトリックも仕掛けもなく、地味な話が続いてゆくだけなのにすごくハラハラドキドキして一気読みしました。新興宗教立ち上げのビジネス小説みたいだったけれど、冒頭で主人公とヒロインに感情移入してしまっていたので、嫌悪感なく読めました。テーマは悲しみから立ち直る方法。「悲しみから意識を逸らすには楽しい気分で心を上書きしてしまえばいいんです。」という言葉が心にしみました。

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2007年8月 8日 (水)

めぐらし屋

堀江敏幸の本は教科書を読んでいるような気分になります。前に『いつか王子駅で』を読みかけて挫折したことがあるので、おそるおそる読み出したのですが、楽しく読めました。『めぐらし屋』をエアコンを消して、風通しの良い南向きのベランダに座って読みはじめたら、言葉が心にしみてくるようでとても快適でした。さすが大学教授、きれいな文章です。主人公の蕗子さんは40歳すぎの独身女性。父親の遺品の中に「めぐらし屋」というノートを見つけてこの奇妙な仕事を引き継ぐ話です。このお父さんの話も以前雑誌に連載されていたらしく、そちらも読んでみたくなりました。

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2007年8月 5日 (日)

建てて、いい?

30代独身女性が自分が暮らすためだけの一戸建てを建てるお話です。芦屋の広いマンションで一人暮らしをする独身の伯母がいる私にとってはそんなに突拍子のない話とは思えなかったのですが、なんだか今の時代でも大変なことだったりするみたいです。中島たい子の『建てて、いい?』は小説だからか、ちょっと浮き世離れしていて、家に対する考えが妄想入ってたりするのですが、まぁ家一軒建てるってことはそれぐらいうっとりするくらい楽しいってことを言いたかったのかな?実際ね、楽しいですよ。家を建てるっていうのは。私は2回一戸建て建てたことがありますが、もう病み付きになりそうです。ただ、ファミリータイプの家しか経験がないので自分だけの家を建てるって贅沢な楽しみなんでしょうね。本の世界で疑似体験するんだったら、伊藤理佐の『やっちまったよ一戸建て!!』の方が楽しく感情移入できました。

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2007年8月 3日 (金)

ダーティー・ワーク

絲山秋子の本はハズレがない気がします。一番最初に読んだ本が『逃走くそたわけ』だったのですが、すごいショックでした。初めて読んだジャンルの小説でした。でも芥川賞を取った『沖で待つ』はまた違った雰囲気で私はこの本が一番好きです。『ダーティー・ワーク』は短編集ですが、登場人物があちらこちらで繋がっていて、熊井ってあの人で,えっ?TTってあの人か?とだんだんこんがらがってきました。でもさらーっと読んでもいい感じでした。この本を読み終わって寝たら、大学の頃の同級生が次々と夢の中にでてきました。過去のつながりがテーマだったからなのでしょうか。

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