ゆくとしくるとし
大沼紀子の『ゆくとし くるとし』は坊ちゃん文学賞をとったので読んでみました。前々回受賞したのは瀬尾まいこの『卵の緒』ですごく感動したからです。でもすこし期待外れでした。助産院を営む母とそこに同居するオカマと引きこもり大学生の女の子の物語です。なんかシンプルすぎて平凡でどっかで読んだ話みたいで退屈でした。収録されているもう一遍の『僕らのパレード』のほうが私は好きでした。父親がコロコロ変わる家庭に育つ小学生の男の子サムと失語症の姉メリー、方向音痴で糸をたどらないと家に帰れないアヤエの超個性的な面々が寄り添って生きて行くストーリーこそが坊ちゃん文学賞に値するのではないかなぁと思うのですが。
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